あぶらや式『株式投資法』
銘柄の絞込み編

                                           著作権:「よろず商い あぶらや」
 <前ページへ   次ページへ>
                                           最終更新日:2007年4月30日

2.銘柄の選定と決定

 いよいよ、『1.投資銘柄の選定』で候補に上げた銘柄の中から、投資対象銘柄を決定します。

  銘柄の決定方法は、投資家の皆さんの投資スタイルで決まってきます。


2−1.時節的なタイミングでの銘柄選定

 (1)IPO銘柄
    IPOとは、Initial Public Offeringの略で、『新規株式公開』のことを云います。
    IPO投資とは、この新規上場(公開)された株を買い込んで、株価の上昇益を得る手法を云います。

    一般的に、新規上場された株は、今後の期待により、上場時より値上りするものが多いために、
    上昇時をターゲットにして、この投資方法が利用されています。
    
    新規公開株は、証券会社が目論み書などを開示して事前公募し、抽選により投資家へ配分します。
    公募価格に対してかなりの株価上昇が予想される有望株へは、場合によっては100倍程度の応募が
    あり、市場で売買が開始されると初日につける初音が公募価格の数倍になる場合もあり、かなりの人気
    になっています。

    しかし、最近は新規上場銘柄が必ずしも上昇するとは限らない場合が多く、事前に情報を入手して、
    該当銘柄の事前評価を充分行い、臨むことが必要な投資方法です。

 (2)逆張り
    保有タイミングとして、逆張りと順張りがある。
    逆張りは、下落途中でもすぐに底をつけて株価が反転上昇する前提の投資であり、順張りはこの逆で
   
反転したことが明らかになってから株の取得をするタイミングを考えた投資方法です。

    しかし、狙い通り反転するかはかなりの情報や経験を必要とするために、一般投資家がこの戦術で
    成功する確率低いと思います。

    自信が付くまでは、順張り等の基本的な戦術が必須です。

 (3)順張り
    順張りは前記したとおり、該当銘柄の株価上昇確認がされてから持ち株を取得する方式です。

    反転後の上昇を狙って買い建てし、上昇後に利益を確定する訳ですが、確実に反転したことを確認して
    空の買い建てであり、少しの株価上昇を反転したと勘違いして、買い建てて失敗する人が多いので、
    注意して下さい。

    反転したかどうかの目安は、かなり大きな出来高を伴った上昇があることです。
    確認のためには、2、3日ゆとりを持って監視する必要があります。

    この間に下落するようでは反転したとは云えませんので、ターゲットを別な銘柄に移すことになります。

 (4)株式分割
    株式の分割とは、1株を2株に分割する意味である。当然1株当たりの株価は半分の価格になるが、
    株の流動性が良くなる事から、実施株価が上昇する。これを狙った銘柄株の売買を云う。

    大幅な株式分割を行った銘柄は、株主分割の基準日(新株を割り当てる株主を確定する日)から、
    実際に新株券が株主の手元に届く効力発生日まで売れる株が品薄となり、株価が乱高下するケースも
    目立つようになった。そこで2005年3月に、5分割を超えるような大幅な株式分割の自粛が全国証券取引
    所から求められるようなった。そして、さらに2006年1月より、基準日から効力発生日までの期間がこれま
    での約50日間から短縮されることとなり、基準日の翌日が効力発生日となった。これにより、新株券が手
    元に届く前に売買が可能となった。

    以上の取り決めにより、現在では株の品薄の時期がなくなり、以前のように分割による株価上昇が起きる
    事はなくなった。

    しかし、分割により一株当たりの株価が下がるため、値がさ株が分割されるた場合などは特に、一般投資
    家が手軽に購入できることになり(流動性が高くなり)、実質株価は上昇することになります。

    でも、人気のある株でないと、必ずしも株価が上がる訳ではなく下落による損出もありえるので注意が
    必要です。


 (5)株式併合
    株式の分割とは逆に、5株を1株にまとめるような場合を言います。
    当然、この場合株価は5倍になります。3株を1株にした場合には、株価は3倍になるのが普通です。

    日本では、2001年の商法改正により、単位株制度が廃止され、単元株制度が新たに導入されるなど、
    株主制度の自由度が高まっている中、株式併合をめぐる法制度も規制緩和が行われた。具体的には、
    株式併合を必要とする理由を開示して、株主総会の特別決議による承認を得れば、さまざまな目的で
    実施することが可能となりました。


    しかし、どういう目的で株を併合しなければいけないのか、その理由によりその後株価は下落したりし
    ます。
    このタイミングで株を売買する場合には、該当企業が株式併合の訳を十分調査してから実施して下さい。

 (6)配当権利落日狙い

    ここでは、権利落日の株価の下落を押し目買いし、その後株価が正常に戻る(上昇する)ことを狙って
    買い建てする戦術を説明します。

    株式を保有すれば、該当銘柄企業の業績により期末や中間期に株主配当があります。
    最近は配当金だけでなく、株主優待として物品や無料券を配布する企業も増えましたので、これらを
    取得する目的で、配当を受ける権利を取得するために、『権利付最終日』に株価が上昇する銘柄があり
    ます。

    しかし、その翌日は『権利落日』と云い、配当分株価が下落する現象があります。
    この戦術は、この下落後の上昇を狙って買い建てを行います。

    『権利付最終日』は『権利確定日(決算日)』の5営業日前(土日祭日は含まない)となります。
    『権利落日』は『権利付最終日』の翌日を云います。

    3月決算の企業は、3月31日が『権利確定日(決算日)』ですので

    2007年ですと3月31日は土曜日ですから、3月30日の金曜日から5営業日前、つまり3月26日月曜日
    が『権利付最終日』、3月27日火曜日が権利落ち日となります。

    つまり、3月26日月曜日に株価が上昇し、3月27日火曜日に値下がりする銘柄を、その日の底値で
    買い建てする方法です。




2−2.注文前の確認と決定事項



 @損切りタイミング(何%下がったら損切りするか)

 A利食いタイミング(何%上がったら利食いするか)→利食いは急がないこと

 B投資対象とする業種は、固定するか(自分が情報を入手しやすい業界があるか)

 C資金にゆとりがあるか(お遊びならやめたほうが良い)

 Dどうなったら、自分の負けを認めるか(偉い人ほど餌食になりやすい)

 Eどの情報を信用するか(信用が無い情報源と分かったら、次はどこから情報を入手するのか)


 どのような投資スタイル(組み合わせも含めて)で投資するのかを決めておかないと、行き当たりばったりでの投資では必ず後悔することになりますので、とりあえずでも投資スタイルは決めておいて下さい。

 初めのうちは、自分の投資スタイルに合った銘柄を選定することで実践を積み、慣れてきたら、全ての投資を同じ投資スタイルで実施するのではなく、銘柄やそのときの状況に合わせてスタイルを変えてみるなど、バリエーションをつけて投資を楽しむことも必要です。

 あぶらやの『騰落予想株式銘柄』をご覧になって銘柄を決定する場合でも、必ず該当銘柄のチャートを確認して下さい。(銘柄コードか銘柄名をクリックすれば、日経かヤフーのチャートが表示されます)

 次に、以下の点をチェックして下さい。

 @投資額の決定(資金の30%は必ず手元に残す)

 A自分の投資ぐせに合っているか(無理やり誰かのまねをしない)

 B該当銘柄は目標利益を達成できるか(自信がなければ止める)

 C該当銘柄は企業として信用できるか(まったく知らない名柄はよく調べてから)

 D該当銘柄の同じ業界内での評価はどうなっているか(専門誌で確認)

 EIPO銘柄の好業績は本当か(主管の証券会社が変更になってないか)
 



再確認

 随時開示情報で、悪材料が出ていないかチェックする。
 


 以上のチェックで問題が無ければ、いよいよ株式の購入に移ります。



   <前ページへ   次ページへ




それでは、皆さんの活躍を期待しております。


※ご意見がありましたら、下記までメールを頂ければ幸いです。

あぶらやのメールアドレス
aburay★@xvh.biglobe.ne.jp
 (お手数ですがメール発信の際は、★を”a”に書き換えて下さい。スパム対策です。)
 


SOHO・起業家を成功に導く電子書籍販売ツールを提供・・インフォカート





 ■リンク集■

 ・日経平均
 ・本日の市場
 ・海外株概況
 ・世界の株価チャート


 ・開示速報
 ・信用取引残高等
 ・日証金
 ・時系列データ
 ・逆日歩

 ・IPO予定
 ・IPOニュース


 ・
CB
 ・合併
 ・社名変更
 ・株式移転
 ・株式交換
 ・単元株変更
 ・日経225銘柄
 ・値幅制限表
 ・倒産情報

 ・ヤフーファイナンス
 ・株価ランキング
 ・株価表示リンク
 ・株価チャート

 ・日経新聞
 ・読売新聞
 ・CNN
 ・株式新聞
 ・日本証券新聞



















・『あぶらや』トップページ
・『生きる』とは
・『生きるための糧とは』

・投資について
・株式投資
・不動産投資