あぶらや式『株式投資法』
注文の執行編

                             著作権:「よろず商い あぶらや」
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                             最終更新日:2007年4月30日

3.注文の執行

3−1.注文前の心構え


※購入と売却のタイミングは、銘柄選定より難しいと認識して下さい。

 適切なタイミングで売買できるとすれば、あなたはディトレーダーの方が向いていると言えます。

それほど、タイミングによって利益が異なるということです。


3−2.売買注文の時間帯

 実際に注文を行うときは誰でもかなり緊張します。しかも、注文を行う時間帯によって市場の状況は変化しますので、時間帯ごとに注意事項を整理しておきたいと思います。

 (1)寄り付き前

   一般的に売り板よりも買い板の数が多ければ、買い優勢で株価が上昇、

   逆に買い板の数より、売り板の数の方が多い場合は、売り優勢で株価は下落します。

   この時間帯のザラ場を見ると、売り買い価格ごとに注文が出ていますが、
   特定の価格帯に一際大きな板数の注文が出ている場合があります。
   
   これは『
見せ板』と呼ばれる『売り煽り』や『買い煽り』をして、自分の売買価格へ誘導しようと
   している戦術の場合があります。

   それを鵜呑みにして指値をしたりしますと、本来の株価よりかなり高い価格で買い建てて
   しまい、いわゆる『
高値づかみ』をさせられる羽目になりますので、注意が必要です。
   ※この逆の場合で、安値で手放されてしまう場合もありますので、これも要注意です。

 (2)寄り付き〜午前10時
   この時間帯は、ディトレーダにとっても絶好の稼ぎができる時間帯です。

   一日の中で一番株価の変動が大きく、しかもその株価が後場への影響をしますので、
   日中で一番緊張が高かく、集中を必要とする時間帯です。

   株価が上昇するにも下落するにも、短時間です。

   狙ったものは秒単位で変化しますので、見ているだけなら面白いですが、慣れないと注文時
   の躊躇が思わぬ損出や利益の減少につながることがありますので、ご注意ください。

   急激な上昇をする銘柄は、この時間内に急激に下落するものもあります。

   場をじっくり見て全体の動きを確かめてから、注文しても遅くはありません。

 (3)午前10時〜前場の引け
   午前10時までの流れを引きずる売買が行われるため、過熱感があるような場合は、注文を
   避ける方が無難です。

 (4)後場の寄り付き前
   投資家は昼休みに日経平均や為替等の動きを確認しています。
   一般投資家の方も、同様に日経平均や為替の動向を見て、全体の流れに変化がないか
   確認が必要です。

   特に、注文する銘柄が影響を受ける指数に関しての発表などが、前場中に出ていると、後場
   に必ず反応が出てきます。(前場で反応できるのがベストですが、)

   変化に対しては検討が必要ですが、迷うような場合にはしばらく様子を見ることにして、それで
   も判断できない場合には、注文の見送りをして下さい。

 (5)前引け(午前11時30分)後〜後場寄り付き(午後12時30分)

   この休み中に企業発表がある場合があります。

   何らかの話題がある銘柄は、チェックが必要です。ご注意下さい。

 (6)後場寄り付き(午後12時30分)〜午後1時30分
   昼休みの休息が入っていますので、過熱感は多少和らいで居ますが、前場で損失が大き
   かった投資家が、気合を入れ直してアタックして来ますから、昼休みにリラックスし過ぎると
   出鼻をくじかれるかもしれません。

   様子見で入って、動きが確認できたら注文を入れましょう。

 (7)午後1時30分〜2時30分
   この時間帯は、様子見の時間帯です。
   上がる株は上がり続け、下がる株は下がり続けます。

   様子見なので、勢いが無い場合は、大引け間際の高騰・下落の可能性も考えて下さい。

 (8)大引け間際
   大引け間際は、明日の動きを捉えるのに絶好の機会ともいえますが、ディトレーダの日計り、   手仕舞いにより株価が大きく変動する場合もあります。

   最近の企業の業績発表は、午後3時以降にされる場合が普通になっていますが、事前に
   情報が漏れるか、予測による動きでも変動します。

   なれていない場合は、大引け間際での注文は避けたほうが無難と云えます。



3−3.注文時の急激な変化への対応




 3−2−1.『好材料』が出た時、

 『好材料』で株価がドンドン上がっているような場合は、『成行き』の買いが有効です。

『指値』では手に入らない可能性がありますから。

但し、高値掴みの可能性も有りますので、注意して下さい。


 
『好材料』とは、以下のような情報を言います。

  @該当企業の属する業種にとって、利益に繋がる報道や発表があった場合
    ※規制の緩和や、原材料の値下り、業界の発展報道など

  A該当企業の業績好転の報道や発表があった場合

  B該当企業に対する格付会社の好評価発表

  C該当企業の画期的な新製品発表や、高額取引契約の発表や報道

  D該当企業が有利な、他企業との合併や吸収の発表


 3−2−2.『悪材料』が出た時

 『悪材料』が出て、値が下がっている場合の『空売り』は非常に危険です。

なぜなら、本来なら買う相手が居ないはずですので、売れないはずなのです。

それがドンドン売れているとしたら、情報が確かなのか確認が必要です。


 
『悪材料』とは、以下のような情報を言います。

  @アメリカの同時多発テロ(911)のように国際規模での(地政学的)危機

  Aライブドアショックのように株式市場全体への深刻な影響を及ぼす状況

  B街頭企業が属する業種全体に不利益となるような報道や発表があった場合
    ※原材料の高騰、規制強化、業界全体に対する不審報道など

  C該当企業の倒産や著しく評価を落とす発表や報道がされた場合

  D該当企業の格付け・評価を評価会社が下げた場合

  E該当企業の業績が悪化したと言う発表や報道がされた場合

  F該当企業が売買銘柄として、監視ポスト銘柄入りや上場廃止報道



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それでは、皆さんの活躍を期待しております。



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